【2026年最新・名古屋市】受給者証(通所受給者証)の取り方完全ガイド ─申請から発行まで、当事者保護者が実体験で解説

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療育始めたいけど、受給者証ってどうやって取るの?

3歳児健診で発達の指摘があったけど、このあとどうすればいい?

放課後等デイサービスを使いたいけれど、まず何から始めればいい?

そんな疑問を抱えて、このページにたどり着いてくださり、ありがとうございます。

虹マッチ発達情報室を運営している室長のけいです

今回は2026年版、受給者証の申請から発行、実際に療育にたどり着くまでワンポイントアドバイスを含めてしっかりお伝えしていきます!

我が家の場合は約8年前、長男が3歳の時に、受給者証を取得しました。当時は手探りで、調べる時間も心の余裕もなく、何度も「もっと早く知っていれば」と思ったことを覚えています。同じ頃、生まれたばかりの娘も身体に障害があり、入退院を繰り返していて、家族全体が必死で前に進んでいた時期でした。当時の私と同じように不安な日々を不安な日々を過ごされている方も少なくないと思います。

この記事では、名古屋市内で発達特性のある2人の子どもを育ててきた当事者保護者として実際に経験した手続きの流れと、名古屋市公式情報に基づく2026年最新の制度を、できるだけ分かりやすくまとめました。「この記事を読めば、受給者証のことが分かる」「正しい情報で、確実に交付までたどり着ける」を目指しています。お時間のある時に、ゆっくり読んでみてください。

名古屋市在住、二児の父(育児歴11年)。2人の子どもがそれぞれ発達・知的の障害、身体面の障害を持っています。理学療法士として急性期・回復期病院・訪問リハビリで計15年の臨床経験あり。

子どもたちの児童発達支援や放課後等デイサービスを探した際、情報が一か所にまとまったサイトがなく苦労しました。家族の介護で生活面・経済面ともに厳しい時期を経験する中で、「同じ立場の方の負担を少しでも軽くできれば」と、このサイトを開設しました。

自治体の支援制度、療育・スクール情報、お得情報、当事者家族としての気づきを発信しています。

理学療法士/FP3級

けい室長をフォローする
  1. 1. 通所受給者証とは
  2. 2. 受給者証で利用できるサービス
  3. 3. 利用料の仕組み
    1. 原則1割の自己負担
    2. 世帯所得別の月額負担上限額
    3. 多子世帯(きょうだいで複数利用)の負担軽減
    4. 月額上限に含まれない費用
  4. 4. 名古屋市独自の負担軽減制度
    1. 就学前の児童発達支援等の無償化
    2. 児童発達支援センター利用時の軽減
    3. 生活保護移行防止制度
  5. 5. 取得できる方の条件
  6. 6. 申請の全体フロー
    1. ステップ1:かかりつけ医に相談・専門機関を受診
      1. 何を相談する?
      2. 名古屋市・愛知県の主な相談・診断先
        1. 名古屋市の地域療育センター一覧
        2. 名古屋市外の主な療育センター
    2. ステップ2:専門医療機関で診断・意見書作成
      1. 初診の流れ
      2. 初診で持参するもの
      3. 意見書を依頼するタイミング
    3. ステップ3:区役所に申請
      1. 申請窓口
      2. 名古屋市16区の区役所代表電話
      3. 受付時間(共通)
      4. 申請時に必要なもの
      5. 申請受理後の流れ
      6. 負担を軽くするヒント
  7. 10. ステップ4:障害児相談支援事業所と契約・計画案の作成
    1. 障害児相談支援事業所とは
    2. 相談支援事業所への依頼 vs セルフプラン
    3. 計画作成の流れ
    4. 面談時のポイント
  8. 11. ステップ5:支給決定・受給者証の発行
    1. 受給者証に記載されている主な項目
    2. 重要な注意点
  9. 12. 受給者証と各種手帳の違い
    1. 愛護手帳・身体障害者手帳に共通する支援制度
    2. 愛知県の「愛護手帳」について
  10. 13. 受給者証取得後にやること
    1. やることリスト
    2. 施設を探す
  11. 14. つまずきポイントFAQ
    1. Q. 診断書を断られたら?
    2. Q. 申請から発行までの間に、施設を見学していい?
    3. Q. 受給者証を取った後、施設を変えたい場合は?
    4. Q. 引っ越しをしたら受給者証はどうなる?
    5. Q. 兄弟姉妹で両方申請したい場合は?
    6. Q. 申請が却下されることはある?
    7. Q. 更新はどうすればいい?
    8. Q. 「セルフプラン」とは?
    9. Q. 平日に区役所に行く時間がない場合は?
    10. Q. 子どもが嫌がって診察を受けない場合は?
  12. 15. まとめ ── これから手続きを始める方へ
    1. 全体の流れ(おさらい)
    2. 次に読みたい記事
    3. 施設を探す
    4. 個別のご相談は
  13. 16. 出典・参考資料
    1. 免責事項

1. 通所受給者証とは

一般に「受給者証」と呼ばれるものには、複数の種類があります。お子さまの療育で使うのは、その中でも「障害児通所支援 受給者証」(通称:通所受給者証)と呼ばれるものです。

通所受給者証は、お子さまが障害児通所支援サービス(児童発達支援放課後等デイサービス保育所等訪問支援居宅訪問型児童発達支援)を利用する際に、お住まいの区から交付される証明書です。

これを取得すると、本来は全額自己負担となるサービス費用が、原則1割負担で利用できます。残り9割は公費で負担される、公的な支援制度です。

出典: 名古屋市 介護・障害情報提供システム「障害児施設」

2. 受給者証で利用できるサービス

通所受給者証で利用できる主なサービスは、次の4つです。

サービス名対象年齢主な内容
児童発達支援未就学児(0〜6歳)日常生活の基本的動作の習得、知識技能の付与、集団生活への適応訓練など
放課後等デイサービス就学児(小学生〜高校生)放課後・休日・長期休暇中の生活能力向上のための訓練・社会との交流促進など
保育所等訪問支援0〜18歳保育園・幼稚園・学校等に専門員が訪問し、集団生活への適応を支援
居宅訪問型児童発達支援0〜18歳重度の障害等で外出が困難なお子さまの自宅での発達支援

お子さまの年齢・状態に応じて、必要なサービスを選んで利用できます。複数のサービスを組み合わせて使うことも一般的です。

3. 利用料の仕組み

原則1割の自己負担

名古屋市公式の案内では、原則、支援にかかる費用の1割負担と明記されています。残りの9割は公費で負担されます。

世帯所得別の月額負担上限額

さらに、世帯の所得に応じて月額の負担上限額が設定されています。利用回数が多くても、上限を超えた分の自己負担は発生しません。

所得区分負担上限月額
生活保護受給世帯及び市民税非課税世帯0円
市民税所得割額28万円未満4,600円
市民税所得割額28万円以上46万円未満18,600円
市民税所得割額46万円以上37,200円

出典: 名古屋市 介護・障害情報提供システム「障害児施設」

「市民税所得割額」とは、住民税のうち所得に応じて課税される部分の額のことです。お手元の住民税の通知書(課税明細書)で確認できます。年収との目安は世帯構成や控除内容により変わるため、正確には課税証明書をご確認ください。毎年5月~6月ごろに届きます。

多子世帯(きょうだいで複数利用)の負担軽減

名古屋市の制度では、「同一世帯内において複数の児童が利用する場合、児童ごとではなく世帯で負担上限月額を設定」と定められています。つまり、兄妹で2人が通所支援を利用しても、世帯としての月額上限は変わりません。

月額上限に含まれない費用

名古屋市の説明には、「利用者負担額のほかに、おやつ代等の費用がかかることがある」と明記されています。月額上限の対象外で、実費負担となる主な費用は次の通りです。

  • おやつ代
  • 教材費・行事費
  • 送迎範囲外の交通費
  • 昼食代(終日利用の場合)

施設見学・契約の際に、必ず月額上限以外の費用を確認しましょう。

4. 名古屋市独自の負担軽減制度

名古屋市では、国の制度に加えて、以下の独自の負担軽減があります。

就学前の児童発達支援等の無償化

時期内容
令和元年10月〜国の制度により、3〜5歳の児童発達支援等の利用者負担が無償化
令和4年10月〜名古屋市独自で、3歳未満児の児童発達支援等も無償化

つまり、就学前の児童発達支援の利用は、原則として自己負担0円となります(0〜2歳は名古屋市独自措置、3〜5歳は国の制度)。

児童発達支援センター利用時の軽減

名古屋市公式によると、児童発達支援センター利用時は、名古屋市独自の軽減措置(利用者負担額及び食費)も適用されるとされています。

生活保護移行防止制度

利用者負担を支払うことで生活保護を必要とする状態になる場合、負担上限月額を段階的に引き下げる措置があります。詳しくは区役所にご相談ください。

出典: 名古屋市 介護・障害情報提供システム「障害児施設」

5. 取得できる方の条件

通所受給者証は、以下のいずれかに該当するお子さまが対象です。名古屋市公式案内では、次のように説明されています。

  • 障害者手帳(身体障害者手帳・愛護手帳・精神障害者保健福祉手帳のいずれか)を所持している方
  • 手帳未所持でも、医療的ケア判定スコア等で必要と認められた方
  • 地域療育センターの判定や、医師の意見書がある方(自治体での確認内容によります)

「グレーゾーン」「発達がゆっくり」「個性の範囲かもしれないが心配」といった段階でも、医師の意見書や地域療育センターの判定があれば申請を検討できます。確定診断は必須ではありません。

我が家では、息子は愛護手帳を所持、娘は手帳の交付対象までは至らない程度でしたが医師の診断で受給者証を取得し、兄妹で仲良く通っていました。

6. 申請の全体フロー

名古屋市公式が案内する申請の流れは、以下の5ステップです。全体でおおむね3〜4ヶ月かかります。

  1. 専門医医療機関を受診
  2. お住まいの区の区役所福祉課・支所区民福祉課に申請
  3. 申請受理後、「障害児支援利用計画提出依頼書」を受領
  4. 障害児相談支援事業所を選んで契約
  5. 障害児支援利用計画案」の作成を依頼(またはセルフプランで保護者が作成)
  6. 計画案を区役所に提出
  7. 支給決定
  8. 通所受給者証が発行される

全体スケジュールの最大のネックは、専門医療機関の予約です。名古屋市内・近郊の発達専門医療機関は予約が殺到しており、初診まで1〜2ヶ月、意見書作成までさらに2週間〜1ヶ月かかることが少なくありません。

「受給者証を取りたい」と思った時点で、後回しにせず医療機関の予約を取るのがおすすめです。

出典: 名古屋市公式「なごやかセイカツ・児童発達支援」

各ステップについて具体的に説明していきます!

ステップ1:かかりつけ医に相談・専門機関を受診

お子さまのことを一番よく知っているかかりつけの小児科への相談から療育に繋がるケースが多いです。

(受給者証の申請ルートは決まっておらず、三歳児検診→市の発達相談→専門機関というケースもあります。まずはご自身が相談しやすい所で相談してみて下さい。)

ここではかかりつけ医に相談するケースでお話ししていきます。

何を相談する?

  • お子さまの気になる様子を具体的に伝える(言葉の遅れ、集団行動の苦手さ、こだわりなど)
  • 「療育を受けさせたい」「受給者証を取得したい」という意志を伝える
  • 必要に応じて、専門医療機関への紹介状をお願いする

名古屋市・愛知県の主な相談・診断先

名古屋市内には各エリアを担当する地域療育センターがあります。お住まいの区によって担当センターが決まっているので、最初の問い合わせ先となることが多いです。診察・リハビリ・継続的な療育を提供する中核施設です。

愛知県内の中核施設としては、愛知県医療療育総合センター(春日井市)があります。県内の発達支援の中核拠点で、診断・リハビリ・療育を総合的に提供しています。名古屋市・尾張地域から多くの保護者が利用しています。

このほか、名古屋市内には民間の児童精神科・小児神経科クリニックも複数あります。予約状況・初診待ち期間が異なるため、複数並行して予約を取ることも検討してください。

名古屋市の地域療育センター一覧
中央療育センター住所:昭和区折戸町4-16(児童福祉センター内)
電話番号:052-757-6126
対象エリア:中区、昭和区、瑞穂区、熱田区、天白区
西部地域療育センター住所:中川区小本一丁目20-48
電話番号:052-361-9555
対象エリア:中村区、中川区、港区
北部地域療育センター よつば住所:西区新福寺町2-6-5
電話番号:052-522-5277
対象エリア:東区、北区、西区
南部地域療育センター そよ風住所:南区三吉町6-17
電話番号:052-612-3357
対象エリア:南区、緑区
東部地域療育センター ぽけっと住所:千種区猫洞通一丁目15
電話番号:052-782-0770
対象エリア:千種区、守山区、名東区
名古屋市外の主な療育センター
あいち小児保健医療総合センター住所:愛知県大府市森岡町七丁目426番地
電話番号:0562-43-0500

愛知県三河青い鳥医療療育センター
住所:愛知県岡崎市高隆寺町小屋場9番地3
電話番号:0564-64-7980
愛知県医療療育総合センター住所:愛知県春日井市神屋町713-8
電話番号:0568-88-0811

私が手続きを始めた当時、北名古屋市に在住しており、かかりつけの小児科の先生の紹介で愛知県医療療育総合センター(春日井市)に受診しました。

片道一時間以上かかり、0歳の娘を連れていくのは本当に大変でした。

その後、名古屋市に引っ越してから、北部地域療育センター(西区)で継続的な診察・リハビリ・療育を受けるようになり、息子の場合は同時進行で愛護手帳の申請も行いました。当時、手帳の交付はなんとなく抵抗がありましたが、もし今悩まれているのであれば、申請・取得をおすすめします。

↓受給者証と手帳の違いはこちらの記事を参照ください↓

【完全保存版】「我が子のこと、誰に相談すればいいんだろう」と思ったら。発達障害の特徴・診断から、受給者証・手帳の違いまで徹底解説
うちの子、言葉が遅い気がする落ち着きがなくて目が離せない・・・集団行動が苦手みたい・・・毎日の子育ての中で、ふとそんな不安を感じることはありませんか?インターネットで検索しては、不安な情報ばかりが目に入って落ち込んでしまうパパやママも多いか…

ステップ2:専門医療機関で診断・意見書作成

初診の流れ

専門医療機関での初診は、おおむね以下の流れです。

  1. 問診:お子さまの発達歴・気になる様子の聞き取り(30〜60分)
  2. 行動観察:医師・心理士がお子さまの様子を観察
  3. 発達検査:必要に応じて新版K式発達検査・WISC等
  4. 保護者面談:結果の説明・今後の方針相談

初診だけで診断が確定しないことも多く、数回の通院を経て総合的に判断する場合もあります。

初診で持参するもの

  • 母子手帳(成長の記録が一目で分かるので重要)
  • 保健センター等での発達相談記録(あれば)
  • 健診結果(3歳児健診の結果票など)
  • 保育園・幼稚園からの所見・連絡帳(あれば)
  • 紹介状(かかりつけ医からのもの)
  • 保険証

特に、保育園・幼稚園の先生からの所見は、家庭以外でのお子さまの様子を医師が把握するのに役立ちます。

意見書を依頼するタイミング

初診時または再診時に「受給者証申請のための意見書をお願いしたい」と医師に伝えてください。意見書には、お子さまの状態、療育が望ましい理由、推奨される支援内容などが記載されます。

文書作成に2週間〜1ヶ月程度かかります。意見書には文書料(1,000〜5,000円程度・医療機関によって異なる)がかかるのが一般的です。事前に確認しておくと安心です。

初診の時は、頭が真っ白になることがあります。メモを持参するか、配偶者やご両親と一緒に行くことをおすすめします。医師の説明には専門用語が多く、後から「あれって何だっけ?」となりがちです。

私も聞きそびれたことを最後に妻が質問してくれて助かった覚えがあります。

ステップ3:区役所に申請

意見書が用意できたら、次はお住まいの区の区役所福祉課(または支所区民福祉課)で申請です。

申請窓口

名古屋市公式の案内では、申請窓口は「お住まいの区の区役所福祉課・支所区民福祉課」です。区によって部署の正式名称が若干異なる場合があるため、不安な時は区役所の代表電話に「障害児通所支援(受給者証)の申請をしたい」と伝えれば、担当窓口に取り次いでもらえます。

名古屋市16区の区役所代表電話

区役所代表電話
千種区052-762-3111
東区052-935-2271
北区052-911-3131
西区052-521-5311
中村区052-483-8161
中区052-241-3601
昭和区052-731-1511
瑞穂区052-841-1521
熱田区052-681-1431
中川区052-362-1111
港区052-651-3251
南区052-811-5161
守山区052-793-3434
緑区052-621-2111
名東区052-773-1111
天白区052-803-1111

受付時間(共通)

  • 月曜日〜金曜日 午前8時45分〜午後5時15分
  • 土日祝・年末年始は閉庁
  • 混雑回避のおすすめ:火〜木曜日の午前中

申請時に必要なもの

申請時に持参・準備するものの主なリストです。区により若干異なる場合があるため、事前に電話で確認すると確実です。

  • 障害児通所給付費支給申請書(区役所で配布)
  • 医師の意見書または診断書(または地域療育センターの判定結果)
  • 医療的ケアが必要な場合:医療的ケア判定スコア
  • すでに障害者手帳・愛護手帳をお持ちの場合:そのコピー
  • 印鑑
  • 保護者の本人確認書類(運転免許証等)
  • お子さまのマイナンバーが分かるもの
  • 保険証
  • 保護者の収入が分かる書類(月額上限額の決定に使用:課税証明書または非課税証明書)

申請受理後の流れ

申請が受理されると、区役所から障害児支援利用計画提出依頼書を受け取ります。これは次のステップ(障害児相談支援事業所との契約)で使う書類です。

職員の方はとても親身に対応してくれましたが、すべての情報を窓口で得ようとするのは難しいです。

我が家の場合は、息子はどこかへ行ってしまい常に目が離せない。下の娘も抱えながら話を聞いていたので、窓口での相談がとても大変だったと記憶しています。

この経験もあって“同じ立場のご家庭の負担を少しでも減らしたい”という思いで、虹マッチを立ち上げました。事前に情報を知っているだけでも、手続きや施設探しの負担は大きく変わります。この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

負担を軽くするヒント

  • 配偶者・パートナー・ご両親と一緒に行く
  • 平日午前中の早い時間に行く(空いていることが多い)
  • 事前に必要書類を完璧に揃える(再訪問を避ける)
  • 質問リストをメモして持参する

10. ステップ4:障害児相談支援事業所と契約・計画案の作成

名古屋市の制度では、申請受理後に障害児支援利用計画の提出が求められます。これはお子さまにどんな支援が必要かを整理した計画書で、障害児相談支援事業所(相談支援専門員)に作成を依頼する形が一般的です。

障害児相談支援事業所とは

相談支援専門員」が在籍する事業所で、お子さまと家族の状況をヒアリングし、必要なサービスの量や組み合わせを計画にまとめてくれる存在です。利用料は無料(公費で運営)で、保護者の自己負担はありません。

初めての受給者証取得では、自分で計画書を作る(セルフプラン)よりも、相談支援専門員に依頼するほうが圧倒的に楽です。施設選びの相談にも乗ってもらえます。

相談支援事業所への依頼 vs セルフプラン

項目相談支援事業所に依頼セルフプラン
費用無料無料
計画作成の負担専門員が作成保護者が自分で作成
施設選びの相談可能自力
定期的なモニタリングありなし

初めての方は、障害児相談支援事業所に依頼するのがおすすめです。

計画作成の流れ

  1. 区役所で渡される事業所リストから、障害児相談支援事業所を選ぶ
  2. 事業所に連絡し、契約
  3. 担当の相談支援専門員と面談(自宅または事業所で1〜2時間)
  4. お子さまと家族の状況・希望を共有
  5. 専門員が「障害児支援利用計画(案)」を作成
  6. 計画案を保護者が確認・サイン
  7. 計画案を区役所に提出

面談から計画案完成までは、おおむね2週間〜1ヶ月です。

面談時のポイント

  • 困りごとを率直に伝える:「普通に見えるかも」と思っても、家庭での具体的なエピソード(癇癪・こだわり・感覚過敏など)を伝えるのが大事です
  • 保護者の負担も伝える:育児で疲弊している状況や、就労との両立の難しさも面談材料になります
  • きょうだいの状況も伝える:下のお子さまにも障害がある等の情報は重要です

これは申請時だけでなく、療育を受けている中でも言えることですが、「困っていること」「不安に思っていること」をありのまま全て話した方が良いです。

私も息子のスプーンのグー握りが直らなかった時に、何気なく相談したところ、作業療法士の先生に繋いで頂き、専用の自助具を作成してくれてあっという間に治りました。

やはりなるべく早く自ら周囲の方々にヘルプを出すことが大切かなと思います。

11. ステップ5:支給決定・受給者証の発行

計画案を区役所に提出すると、内容を審査して支給決定がされ、支給決定通知書通所受給者証が郵送で届きます。

受給者証に記載されている主な項目

  • お子さまの氏名・住所
  • 受給者番号
  • 支給決定期間(通常1年・更新可能)
  • 支給量(月に利用できる上限日数。例「放課後等デイサービス 23日/月」)
  • 月額負担上限額

[📷 図解3] 受給者証のサンプルと項目解説(後で挿入)

重要な注意点

  • 受給者証の有効期間は通常1年間。期限が近づいたら更新申請が必要です(2〜3ヶ月前に申請しておくと安心)
  • 施設利用前に施設との契約が必要:受給者証があっても、自動的にサービスが始まるわけではありません。利用したい施設と個別に契約する必要があります
  • 転居時は手続きが必要:名古屋市外へ引っ越す場合は転居先で新規申請。市内の区またぎは、転居届を区役所に出す際に手続きします

12. 受給者証と各種手帳の違い

混乱しやすい3つの制度を、整理しておきましょう。それぞれ目的・対象・取得方法が異なります。

項目通所受給者証愛護手帳(療育手帳)身体障害者手帳
主な目的障害児通所支援(児発・放デイ等)の利用知的障害の証明身体障害の証明
対象発達支援が必要なお子さま知的障害のある方身体障害のある方(肢体不自由・視覚・聴覚等)
取得条件医師の意見書または地域療育センター等の判定愛知県の判定機関での知能検査による判定指定医師による身体障害の認定
申請先(名古屋市)区役所福祉課愛知県中央児童・障害者相談センター(児童相談所)等区役所福祉課
有効期間通常1年(更新)判定により再判定の期間が決まる障害状態に応じる(原則更新なし)

愛護手帳・身体障害者手帳に共通する支援制度

愛護手帳身体障害者手帳は、それぞれ知的障害・身体障害という異なる対象に対する手帳ですが、受けられる優遇制度には共通するものが多くあります。

  • 所得税・住民税の障害者控除
  • 公共交通機関の運賃割引(JR・私鉄・名古屋市交通局など)
  • 福祉医療費の助成
  • 特別児童扶養手当・障害児福祉手当などの各種手当
  • レジャー施設等の入場料減免・割引

ただし、それぞれの制度には対象となる等級・年齢・所得などの条件が定められており、両手帳で内容や対象範囲が完全に同じではありません。具体的にどの制度が利用できるかは、お住まいの区の福祉課にご相談いただくのが確実です。

愛知県の「愛護手帳」について

愛知県では、知的障害のある方に交付される手帳を愛護手帳と呼びます。他県では「療育手帳」「みどりの手帳」等の名称ですが、制度的にはほぼ同じです。

愛護手帳は知的障害が前提のため、「知的に問題はないが発達特性がある」お子さま(ASD単独・ADHD単独等)では取得できない場合があります。一方、通所受給者証は、知的障害の有無にかかわらず申請できます。

13. 受給者証取得後にやること

受給者証が手元に届いたら、いよいよ施設利用の準備です。

やることリスト

  • 利用したい施設の見学・体験
  • 施設との利用契約
  • 個別支援計画の作成(施設側で作成)
  • 利用開始
  • 必要に応じて相談支援専門員と定期的にモニタリング

施設を探す

虹マッチでは、名古屋市内の120以上の児童発達支援・放課後等デイサービスを、16区・サービス内容・支援内容・専門スタッフで絞り込み検索できます。

👉 名古屋16区から施設を探す

施設選びの具体的なポイントは、別記事で詳しく解説する予定です。

  • 【放課後デイ】施設選びで失敗しない7つのポイント[要作成]
  • 児童発達支援と放課後等デイサービスの違い[要作成]
  • 施設見学で必ず聞くべき10の質問[要作成]

14. つまずきポイントFAQ

Q. 診断書を断られたら?

A. 医師によっては「まだ様子を見ましょう」と言われることがあります。その場合、別の医療機関でセカンドオピニオンを取ることが可能です。地域療育センターでの判定が意見書代わりになる場合もあります。一人の医師の判断で諦めず、複数の選択肢を検討してください。

Q. 申請から発行までの間に、施設を見学していい?

A. はい、可能です。見学・体験利用は受給者証なしでもできる施設が多いです。受給者証が届くまでの間に複数施設を見比べておくと、契約までスムーズです。

Q. 受給者証を取った後、施設を変えたい場合は?

A. 変更可能です。現施設との契約を解除し、新しい施設と契約します。受給者証の支給量・支給決定期間はそのまま使えます。

Q. 引っ越しをしたら受給者証はどうなる?

A. 名古屋市外へ引っ越す場合は、転居先の自治体で新規申請が必要です。他自治体の受給者証は名古屋市では使えませんし、その逆も同じです。名古屋市内での区またぎの引っ越しは、転居届を区役所に提出する際に手続きします。

Q. 兄弟姉妹で両方申請したい場合は?

A. それぞれ別途申請が必要です。意見書もそれぞれ用意します。月額負担上限は世帯単位で決まるため、複数のお子さまが使っても上限額は変わりません

Q. 申請が却下されることはある?

A. 適切な書類が揃っていれば、却下される可能性は低いです。医師の意見書が「療育不要」となっていたり、書類不備の場合は差し戻しになることがあります。書類は提出前に区役所窓口で確認してもらうと安心です。

Q. 更新はどうすればいい?

A. 有効期限の2〜3ヶ月前に、区役所から更新案内が届きます。新たな意見書(または日常生活状況の確認書類)を準備して、再申請します。継続利用なら、手続きは初回より簡単です。

Q. 「セルフプラン」とは?

A. 障害児相談支援事業所に依頼せず、保護者が自分で障害児支援利用計画書を作成する方法です。書類のサンプルは区役所からもらえますが、初めての方は相談支援事業所に依頼するほうが圧倒的に楽です。

Q. 平日に区役所に行く時間がない場合は?

A. 各区役所では、平日昼間に来庁できない方向けに、夜間延長窓口や土曜・休日開設日を設けている場合があります。お住まいの区役所に事前に電話で確認してみてください。配偶者と分担して動くのも一つの方法です。

Q. 子どもが嫌がって診察を受けない場合は?

A. これは多くの保護者が直面する悩みです。慣れない環境・知らない大人・聞き慣れない質問──お子さまにとっては当然のストレスです。無理に1日で完結させようとせず、「お試しで行ってみる」「先に施設の写真を見せる」「好きなおもちゃを持っていく」などの工夫が効果的です。多くの療育機関は、お子さまのペースを尊重してくれます。

15. まとめ ── これから手続きを始める方へ

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。受給者証の取得は、確かに時間も労力もかかる手続きです。けれど、お子さまが必要な支援を受けるための、大切な第一歩です。

全体の流れ(おさらい)

  1. かかりつけ医に相談 → 必要に応じて専門医療機関へ
  2. 専門医療機関で診断・意見書の作成依頼
  3. お住まいの区の区役所福祉課で申請
  4. 障害児相談支援事業所と契約 → 障害児支援利用計画(案)の作成
  5. 計画案を区役所に提出 → 支給決定・受給者証発行
  6. 施設と利用契約 → サービス利用開始

私が手続きを始めた頃は、周囲に相談する方もおらず本当に手探りでした。毎日悩みながら育児をしておりました。

今、このページを読んでくださっているあなたは、すでに情報を集めようとしている時点で、前に進んでいます。完璧に揃えてから動こうとせず、できることから一つずつ進めてみてください。

そして、もし心が疲れた時は、無理せず一度休んでください。手続きはお子さまのために必要ですが、保護者の心身が壊れては元も子もありません。今は遠回りに見えても、適切な支援につながれば、お子さまも、ご家族も、必ず楽になっていきます。

このページが、不安な日々のなかで、少しでも力になれたなら嬉しいです。

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16. 出典・参考資料

免責事項

本記事は2026年5月時点の名古屋市公式情報をもとに作成しています。制度は変わる可能性があるため、最新情報は必ず名古屋市公式サイト等でご確認ください。

本記事の説明は一般的な内容です。個別の事情によっては手続きが異なる場合がありますので、詳しくはお住まいの区の福祉課にご相談ください。