「もうすぐ3歳児健診のお知らせが届いたけど、何をするんだろう…」 「もし何か言われたらどうしよう…うちの子、言葉が少し遅い気がするし…」 「発達障害って言われたら、どこに相談すればいいの? 療育も気になるけど、幼稚園には入れるのかな…?」
名古屋市にお住まいで、初めて3歳児健診を迎えるパパママの皆さん、こんにちは!大切なお子さんの成長を喜ぶ一方で、健診に対してこんな不安や疑問をお持ちではないでしょうか。特に「発達」については、周りの子と比べてしまったり、漠然とした心配を抱えやすいですよね。そして、その先の集団生活の場である幼稚園についても、気がかりなことが多いと思います。
このブログでは、名古屋市の3歳児健診の具体的な内容から、もし健診で発達に関する「ひっかかり」や指摘があった場合に、どのように行動し、どんなサポートに繋がっていけるのか、さらに発達に特性のあるお子さんの幼稚園選びのポイントまで、分かりやすく、そして何よりもあなたの不安に寄り添いながら解説していきます。
この記事を読めば、きっと健診前のモヤモヤが晴れ、万が一の時にも落ち着いて次の一歩を踏み出せるはずです。一人で悩まず、一緒に見ていきましょう!
1. 名古屋市の3歳児健診ってどんなことをするの?目的と流れ
まず、3歳児健診は「テスト」ではありません。お子さんの心身の発達状況を確認し、もし何かサポートが必要な場合には、適切な支援に繋げるための大切な機会です。リラックスして臨みましょう。
名古屋市の3歳児健診の主な目的
- 身体的な発育の確認(身長、体重、視力、聴力、歯科など)
- 精神的な発達の確認(言葉、落ち着き、社会性、生活習慣など)
- 育児に関する保護者の悩みや不安の相談
一般的な健診の流れ(名古屋市の場合)
- **受付・問診票の確認:**事前に送られてくる問診票を記入して持参します。お子さんの普段の様子や気になることを書いておきましょう。
- 身体計測: 身長、体重、頭囲、胸囲などを測定します。
- 尿検査: 事前に採尿して持参します。
- 歯科健診: 歯科医師がお口の中をチェックし、虫歯や歯並びについてのアドバイスがあります。フッ素塗布の希望を聞かれることも。
- 眼科健診・聴力検査: 簡単な視力検査(絵やマークを使ったもの)や聴力検査(ささやき声での確認など)が行われます。ご家庭でのアンケート形式や、専用の機器を使う場合もあります。
- 医師の診察: 全体的な発達の様子や、問診票の内容をもとに医師が診察します。
- 個別相談(保健師・心理相談員など):
- ここが重要です! 健診結果に基づいて、保健師さんや心理相談員さんなどが、育児の悩みや発達に関する相談に乗ってくれます。
- 言葉の遅れ、落ち着きのなさ、お友達との関わり方など、どんな些細なことでも相談してみましょう。
- 必要に応じて、専門機関の紹介や、継続的な相談の案内があります。
持ち物リスト(名古屋市からのお知らせを確認しましょう)
- 母子健康手帳
- 送られてきた問診票(記入済み)
- 健康保険証、子ども医療証
- 尿(指定の容器に入れて)
- 歯ブラシ(歯科健診用)
- その他、オムツ、おしりふき、着替え、飲み物、お子さんのお気に入りのおもちゃ(待ち時間対策)など
健診をスムーズに受けるためのちょっとしたコツ
- 事前に流れを伝える: お子さんに「お医者さんに元気かな?って見てもらいに行くんだよ」など、優しく伝えておくと安心しやすいです。
- 時間に余裕を持って: 焦ると親子共に疲れてしまいます。
- パパママがリラックス: 親の緊張は子どもに伝わります。深呼吸して臨みましょう。
2. もし健診で「発達が気になる」と指摘されたら…?まず知っておいてほしいこと
健診で保健師さんや医師から、「少し言葉の発達がゆっくりですね」「集団行動で気になる点がありますね」といった指摘や、精密検査を勧められることがあるかもしれません。
その瞬間、頭が真っ白になったり、不安で胸が押しつぶされそうになったりするかもしれません。でも、どうか一人で抱え込まないでください。 そして、「指摘=発達障害の診断」では決してないことを覚えておいてください。
健診での「ひっかかり」は、あくまで**「より丁寧にお子さんの発達を見守り、必要なサポートを検討するためのきっかけ」**です。早期に気づき、適切な関わりや支援を受けることで、お子さんの持っている力をぐんと伸ばせる可能性が広がります。
指摘された後の一般的な流れ(名古屋市の場合)
保健センターでの詳しい説明と相談
健診会場で、保健師や心理相談員から、どのような点が気になったのか、今後どのようなステップがあるのか具体的な説明があります。この時、疑問や不安なことは遠慮なく質問しましょう。「何がどう心配なのか」「家ではどう接したらいいのか」など、具体的に聞くことが大切です。名古屋市では各区の保健センター(保健福祉センター保健予防課や支所管内の保健担当部署)が窓口となり、継続的な相談に乗ってくれます。
専門機関への紹介・発達検査の予約
より詳しい発達の状況を把握するために、専門の医療機関(小児科、児童精神科など)や発達支援センターなどを紹介されることがあります。名古屋市には**「名古屋市子ども発達支援センター(なごや子ども応援委員会)」**があり、発達に関する専門的な相談や検査、支援を行っています。お住まいの区の保健センターから繋いでもらえることが多いです。発達検査は、お子さんの得意なこと、苦手なことを客観的に把握するためのものです。結果をもとに、その子に合ったサポートプランを考えることができます。
発達検査の実施と結果説明
予約した専門機関で、心理士などがお子さんと遊びや課題を通して発達の様子をみます。保護者からの聞き取りも重要です。後日、検査結果とともに、お子さんの発達の特性や、今後の関わり方について詳しい説明があります。
この段階で大切なこと
- 焦らない、比べない: お子さんのペースがあります。他の子と比べる必要はありません。
- 情報を集めすぎない: 不安な時はついネットで検索しがちですが、情報過多で混乱することも。まずは目の前の専門家(保健師、医師、心理士)の話をしっかり聞きましょう。
- 夫婦・家族で共有する: 一人で抱えず、パートナーや信頼できる家族と気持ちや情報を共有し、協力体制を作りましょう。
3. 「うちの子に合ったサポートって?」児童発達支援・療育の世界へ
発達検査の結果や専門家との相談を経て、お子さんへの具体的なサポートが必要と判断された場合、「児童発達支援」や「療育」といった言葉を耳にするようになります。
児童発達支援とは?
発達に支援が必要なお子さん(主に未就学児)が、日常生活における基本的な動作の指導や、知識技能の付与、集団生活への適応訓練などを受けるための福祉サービスです。お子さんの発達状況や特性に合わせて、個別支援計画が作成され、専門的なスタッフ(保育士、児童指導員、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、心理士など)がサポートします。親子通園のところもあれば、お子さんだけが通う単独通園のところもあります。
療育(りょういく)とは?
「治療」と「教育」を合わせた言葉で、発達に遅れや偏りのあるお子さんが、社会的に自立できるように、持っている能力を最大限に伸ばし、困難を軽減するための支援全般を指します。児童発達支援も療育の一環と捉えられます。遊びや運動、音楽、認知課題などを通して、コミュニケーション能力、社会性、運動能力、学習の基礎などを育みます。
名古屋市で児童発達支援を利用するまでの一般的な手続き
相談
まずはお住まいの区の区役所福祉課(または支所区民福祉課)の障害福祉担当窓口、または保健センターに相談します。「子ども発達支援センター」や紹介された医療機関からの情報も伝えるとスムーズです。
利用申請・障害児支援利用計画案の作成
児童発達支援を利用したい旨を伝え、申請手続きを行います。同時に、お子さんの状況や希望する支援内容について相談し、相談支援事業所の相談支援専門員に「障害児支援利用計画案」を作成してもらうか、保護者が自分で作成(セルフプラン)します。多くの場合、相談支援事業所を紹介してもらえます。
支給決定・受給者証の交付
提出された申請書や利用計画案をもとに、名古屋市が支援の必要性を判断し、支給が決定されると**「障害児通所受給者証」(通称:受給者証)**が交付されます。この受給者証には、利用できるサービスの種類や日数、利用者負担上限月額などが記載されています。
事業所との契約・利用開始
受給者証が届いたら、利用したい児童発達支援事業所(施設)を選び、見学や体験を経て契約します。名古屋市内には多くの児童発達支援事業所があります。公的な施設もあれば、民間の施設もあります。特色も様々なので、お子さんに合いそうなところ、通いやすいところを選びましょう。名古屋市のウェブサイトや、相談窓口で事業所のリストをもらえます。
4. 幼稚園という選択肢:発達に特性のある子の園探しと受け入れ(名古屋市)
療育(児童発達支援)と並行して、あるいは次のステップとして「幼稚園」への入園を考える保護者の方も多いでしょう。「うちの子、みんなと一緒の幼稚園に入れるかな…」「発達のことを伝えたら、断られたりしないかな…」そんな不安がよぎるかもしれません。
名古屋市における幼稚園の受け入れ状況
近年、インクルーシブ教育(障害の有無に関わらず共に学ぶ)の考え方が広まり、名古屋市内でも多くの幼稚園が、発達に特性のあるお子さんの受け入れに前向きな姿勢を示しています。ただし、園によって受け入れ体制(加配教員の配置状況、専門知識を持つ教員の有無、園全体の理解度など)には差があるのが現状です。大切なのは、お子さんの特性を理解し、適切な配慮やサポートをしてくれる園を見つけることです。
幼稚園選びのステップとポイント(名古屋市)
情報収集と相談
- 区役所の保健センターや福祉課、子ども発達支援センターは、地域の幼稚園情報に詳しい場合があります。発達支援に理解のある園や、過去に受け入れ実績のある園について尋ねてみましょう。
- 児童発達支援を利用している場合は、そこの**療育スタッフ(保育士、心理士、ケースワーカーなど)**に相談してみましょう。地域の幼稚園情報や、連携が取りやすい園についてアドバイスをもらえることがあります。
- 名古屋市のウェブサイトや、各区の子育て支援情報などで、幼稚園のリストや情報を集めます。
- 先輩ママや地域のサークルなど、口コミも貴重な情報源です。
園への問い合わせと見学
気になる幼稚園が見つかったら、まずは電話で問い合わせます。その際、お子さんの発達の状況(診断名がついている場合はそれも、ついていない場合は気になる点など)を正直に伝え、見学が可能か、受け入れについての方針などを確認しましょう。 見学の機会を得たら、以下の点をチェックしましょう。
- 園全体の雰囲気、子どもたちの様子、先生方の表情や子どもへの接し方。
- 園長先生や主任の先生が、発達支援についてどの程度の理解や熱意を持っているか。
- 加配教員の配置はあるか、またどのような形でのサポートが期待できるか。
- 個別対応(クールダウンの場所の確保、指示の伝え方の工夫など)は可能か。
- 園の教育方針がお子さんに合っているか。
お子さんの情報を正直に伝えることの重要性
入園を希望する園には、発達検査の結果や医師の診断書(あれば)、療育手帳(あれば)、そして何よりも保護者から見たお子さんの日頃の様子、得意なこと、苦手なこと、必要な配慮などを包み隠さず伝えることが非常に大切です。情報を隠して入園すると、後々お子さん自身が園生活に適応できず辛い思いをしたり、園側も適切な対応ができず、結果的にミスマッチが生じる可能性があります。正直に伝えることで、園側もお子さんへの理解を深め、より適切なサポート体制を整えやすくなります。
併用という選択肢と連携
幼稚園に通いながら、並行して児童発達支援事業所に通う(併用する)という選択も可能です。その場合、幼稚園と療育施設が連携を取り合い、情報共有をしながら一貫したサポート体制を築けると、お子さんにとってより良い環境となります。名古屋市では**「保育所等訪問支援」**という制度があり、療育施設の専門スタッフが幼稚園を訪問し、集団生活での困りごとへのアドバイスや支援を行うことも可能です(受給者証の申請が別途必要になる場合があります)。
幼稚園探しについてのアドバイス
幼稚園探しは根気が必要なこともありますが、諦めないでください。名古屋市内にも、温かく受け入れてくれる幼稚園はきっとあります。焦らず、お子さんと保護者の方にとって最適な園を見つけられるよう、様々な情報を活用し、積極的に動いてみましょう。
5. 小学校入学後も見据えて知っておきたい「放課後等デイサービス」
少し先の話になりますが、児童発達支援は主に未就学のお子さんが対象です。小学校入学後も継続的な支援が必要な場合、「放課後等デイサービス」という福祉サービスがあります。
放課後等デイサービスとは?
支援が必要な小学生~高校生(6歳~18歳)が、学校の授業終了後や夏休みなどの長期休暇中に通うことができる施設です。生活能力の向上、社会との交流促進、学習支援、余暇の提供など、個々のニーズに合わせた支援を行います。ここでも「受給者証」が必要になります。 3歳児の段階ではまだ先のことですが、支援は途切れることなく繋がっていることを知っておくと、少し安心できるかもしれません。
6. あなたは一人じゃない!名古屋市の相談窓口と心構え
ここまで読んで、情報量の多さに少し疲れてしまったかもしれません。でも、一番伝えたいのは**「あなたは一人ではない」**ということです。
名古屋市には、あなたとお子さんをサポートするための様々な窓口や専門家がいます。
主な相談窓口(名古屋市)
- 各区役所 保健センター(保健福祉センター保健予防課など): 最初の相談窓口として、身近で頼れる存在です。3歳児健診後のフォローアップもここが中心になります。幼稚園情報についても相談してみましょう。
- 各区役所 福祉課(または支所区民福祉課)障害福祉担当: 福祉サービスの申請手続きに関する窓口です。
- 名古屋市子ども発達支援センター(なごや子ども応援委員会): 発達に関する専門的な相談、検査、療育の拠点です。幼稚園との連携についてもアドバイスがもらえることがあります。
- 名古屋市教育委員会: 就学前の支援や、発達に特性のあるお子さんの教育に関する相談も受け付けている場合があります。
- 相談支援事業所: 「障害児支援利用計画案」の作成など、サービス利用のサポートをしてくれます。区役所や保健センターで紹介してもらえます。幼稚園選びについても相談できることがあります。
最後に、パパママへ伝えたいこと
- お子さんの「好き」と「得意」を大切に: 発達に特性があっても、その子の個性です。できないことばかりに目を向けるのではなく、その子の良いところ、好きなこと、得意なことを見つけて伸ばしてあげてください。
- 早期発見・早期療育・適切な環境のメリットを信じて: 早いうちから適切なサポートを受け、お子さんに合った環境を選ぶことで、お子さんの困難が軽減され、持っている力を発揮しやすくなります。それは、お子さんの将来の可能性を広げることに繋がります。
- 「支援を受けること」「配慮をお願いすること」は特別なことじゃない: 必要なサポートを、必要な時に受ける。それは親子がより笑顔で過ごすための、賢明な選択です。
- 仲間を見つけよう: 同じように悩みを抱える親の会や、支援施設のイベントなどで、情報交換をしたり、気持ちを共有できる仲間と繋がることも大きな支えになります。
3歳児健診は、お子さんの成長を改めて見つめ、親子にとってより良い未来へと進むための大切なステップです。不安な気持ちはあって当然ですが、どうかそれを一人で抱え込まず、専門家や周りのサポートを頼ってください。そして、お子さんに合った幼稚園や療育の場を見つけるために、一歩踏み出してみてください。
この記事が、名古屋市で3歳児健診を迎えるあなたの不安を少しでも和らげ、前向きな一歩を踏み出すためのお守りとなれば幸いです。応援しています!
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